ビットコイン(Bitcoin)は、オンラインショッピングなどインターネット上で使える電子マネー(デジタル通貨)です。
ビットコインには、流通を管理する政府や中央銀行などが存在しません。
現物資産の裏づけがない通貨ですので、一般的に『仮想通貨』などと呼ばれます。
ビットコインについて
ビットコインは、円やドルなどの現実通貨と交換することができます。
交換は、すべてネット上の『取引所』で行われ、金融機関などを通さないので手数料などが全く発生しません。
そのため、個人間の取引で利用されたり、国境を越えた送金や決済に利用されています。
また、ビットコインは『bitcoinminer』というソフトを使って採掘し、タダで手に入れることもできます。
ビットコインの入手方法について
ビットコインは、取引所で円やドルと交換したり、オークションや個人取引などで手に入れることが出来ます。
さらに、マイニング(採掘)という方法でも入手することができます。
採掘は、パソコンに『bitcoinminer』という採掘用のソフトをインストールすれば誰でも発掘(生成)することができます。
ただし、ビットコインの生成量はあらかじめ決められているため、参加者が増え採掘量が増えると、生成されるビットコインが少なくなります。
採掘とは、コンピューターの演算により難解な問題を解いていくものです。
例えば17と23で割れる数値の算出をコンピューターの演算によって行う(実際にはこれの何万倍も複雑)ような感じです。
この演算をコンピューターで行う場合、まず1から順に2,3,4と17で割れるまで順番に割っていきます。
17になると17で割れるので今度は25で割ります。
すると25では割れないので、また18,19と17で割れる数値を計算していき、17で割れた所で25で割るという作業を続けていく・・・そんなイメージです。
そのため採掘できる確率は、コンピューターの性能に大きく左右されます。
ユーザーによっては、ビットコイン採掘のために高性能のCPUやグラフィックボードにしたり、パソコンを数台用意するなど、様々な方法が試されています。
一般的なビットコインマイニング(採掘)サイト『BitcoinPlus』↓
なお、採掘できるビットコインは10分間で25ビットコインとなっています。これを正解者全員で分配することで、手に入るビットコインの量が決定されます。
よって参加者が多ければ多いほど、採掘で手に入るビットコイン量が少なくなります。また、生成量が増えるにつれて問題がさらに難解になり、年々採掘が難しくなっています。
ビットコインの歴史
2009年の公開当初、ビットコイン1枚=1ドルだったものが、手軽さや利便性から人気が高まりました。
2013年11月にはコイン1枚が1,200ドル(およそ12万円)に達するなど、公開からわずか4年で流通量10億ドルを突破する急成長を遂げました。
しかし、2014年3月にビットコイン取引所の『マウントゴックス(Mt. Gox)』が、ハッキングによりビットコインを消失させて破綻。
この事件をきっかけに、ビットコインの価値が急落しました。
2014年5月の時点でのビットコイン対ドルレートは、ビットコイン1枚=430ドル(およそ43,000円)程度で取引されています。
ビットコインを利用するための準備について
ビットコインを利用するには、まず、ビットコインウォレット(財布)を作成します。ビットコインは、ネット上のみ使える仮想通貨です。
そのため、ビットコインを受け取ったり、支払ったりするための情報(ウォレット=仮想銀行)が必要になります。
ビットコインウォレットは、Blockchainでユーザー名やパスワードを登録すれば、すぐにウォレットを作成できます。
登録完了後は、設定したID、パスワードでログインすれば、自分の『ビットコインアドレス』が確認できます。
ビットコインアドレスは、「2dgGKa69gReYyhfh8hrAdPgLrKshp4oiF」といった長い英数字の文字列で、銀行で言えば口座番号になります。
ビットコインを振り込んでもらう場合には、相手にこのアドレスを伝える必要があります。
ビットコインウォレットが作成できるサイト↓
なお、ビットコインは流通量が多くなり、今では採掘も難しくなっています。ネット上にはビットコインのほか、「ライトコイン」など様々な仮想通貨が存在します。
ビットコインより流通量が少なく入手が簡単な通貨を手に入れて、ビットコインと交換する方法もオススメです。
※ライトコインは、ビットコインに次ぐ人気の仮想通貨です。例えば、ビットコインを『金』とすると、ライトコインは『銀』のような感じです。